備後うまいもの・たのしいみせ探し〜八十吉編
2016/12/19
「こんばんは」
「いらっしゃ〜い♪」
威勢よくでもなく、かといって愛想が悪いわけでもない。
自然でやさしいお迎えに、ふっと力が抜ける。
ここ八十吉は、船町の路地にひっそりとある。八味社長的に言えば、八味銀座の一角だ。
ここ八十吉は、船町の路地にひっそりとある。八味社長的に言えば、八味銀座の一角だ。
1階はカウンターのみで12席、お客さんの後ろをすり抜けながら
「おっ○○さん、こんばんは。」
常連さん同士のいつものご挨拶。
「たくさんラッキーがあれば」と名付けられた八十吉は創業以来25年になる。
「九谷焼の有名な人も八十吉いう名前なんよ。」大将はそんなことを言いながら煙に巻いたが、
「たくさんラッキーがあれば」と名付けられた八十吉は創業以来25年になる。
「九谷焼の有名な人も八十吉いう名前なんよ。」大将はそんなことを言いながら煙に巻いたが、
いろんな思いが詰まっているんではないかと思いを巡らせてしまった。
創業前は、朝の仕込から閉店後の片づけまで時間を忘れて奉公した。
そんな自分への、自分からのラッキーだったのかもしれない。
そんな自分への、自分からのラッキーだったのかもしれない。
「お客さんはどんな人が多いんですか?」
サラリーマンとか会社帰りの人という答えを予想していたが、・・・・・
「みんな常連さんじゃねぇ」
「大将、おススメは?」
「ここに書いてある」
「ここに書いてある」
指差した先には、ホワイトボードに書いたメニューが・・・
「全部おすすめじゃぁ」
なるほど、どうも大将はシャイなようだ。
なるほど、どうも大将はシャイなようだ。
味については個人の好みもあるのであまり言わない主義であるが、
連れて来たい人をたくさんイメージしてしまった。
それくらい味に魅せられた。
変わらない大将と変わらない常連さん、
そして変わらないメニューとお店の雰囲気・・・
「夕方から終わるまで…」
「日曜日が定休日じゃけど、月に1・2回は休めるかなぁ?」
またもや煙に巻かれた感じがしたが、それがまた心地よかった。